【ニューヨーク=志茂真奈美】 ブラックベリーの不振で窮地に陥っているRIM (Research In Motion)。創始者の2人がCEOの座を降り、 COO (最高執行責任者)だったソーステン・ハインズ氏が新たにCEO(最高経営責任者)に就任したが、同氏の経営方針についての発言が、早くも物議を醸している。

新CEO ソーステン・ハインズ氏 (Image: RIM)
アナリストの「(COOからCEOになった事で)何か、今まで出来なかった事が出来るようになったのか?」という趣旨の厳しい質問に対し、ハインズ氏は、「私は、大きな(経営路線の)変更は必要ないと思っている。我々は、戦略、戦術、製造過程といったあらゆる面で進化し続けている。今までも、何かをなし遂げるのに躊躇した事はなかった」と回答。簡単に言えば「経営方針は今まで通り」と宣言したのだ。
ハインズ氏はこの他にも、RIM の問題はマーケティングの弱さであると主張。製品そのものではないと強調した。
RIMの主力製品は、ご存知ブラックベリーだ。一時期大変な人気を誇った製品だが、最近では iPhone や Android に押され、人気は急落している。それはマーケティングの問題なのだろうか。ブラックベリーがハード、ソフト両方の技術面において遅れを見せており、「使いづらい」製品である事は周知の事実。そこを否定するハインズ氏の発言は、乱暴すぎるといえないだろうか。
ハインズ氏は、RIM社に迎え入れられる以前は、シーメンス社のコミュニケーション部門で最高技術責任者を務める等した技術畑の人物だ。技術分野においてはプライドを持っているのかも知れないが、もう少しRIM社の実情を直視する必要がありそうだ。
RIM社の株価は、このカンファレンス・コールを受けて、約6.5%下落した。