2012年米大統領選 いまだに有力共和党候補出てこず

【ニューヨーク=福山万里子】 -2012年のアメリカ大統領選は、景気・雇用悪化を改善できず、財政問題や対外政策に不安を残すことから支持率に伸び悩む民主党現職オバマ大統領を相手に、どのような共和党候補が出てくるのか。

早くも今月5日には、南部サウスカロライナ州で共和党初の候補者ディベートが行われる予定(FOXニュースで放映)だが、実はいまだに参加者は出そろっていない。ディベートに参加できるのは、連邦選挙委員会(FEC)への正式届け出や、最近の全米世論調査で少なくとも1%の支持を得ているなど、ある程度規定が厳しいものの、あまりの出だしの遅さにFOX側は当初の参加申し込み締め切り4月29日を5月3日まで繰り下げたばかり。

大統領選の皮切りとして、全米で最も早い予備選(2012年は2月1日~3月5日で予定)が注目されるニューハンプシャー州には4月29日、立候補を有力視される5人が集まった。同州の予備選結果は、前回まだほとんど見込みがないと言われていたマケイン候補を選ぶなど、勝者が候補指名を受けることが多いことから、選挙戦序盤から候補者が頻繁に訪れることで有名。

29日、ニューハンプシャー州共和党主催のプレジデンシャルサミットへ訪れたのは、以下の5人。

●ミット・ロムニー(64)
前マサチューセッツ州知事。2008年の大統領選にも出馬した。ハーバード大学ではMBA、法務博士号を修得。コンサルティング会社のCEOも務めた実業家でもある。モルモン教。マサチューセッツ州知事時代に全米初の皆保険制度を導入したことで有名だが、近年オバマの国民皆保険制度導入案が不評なことから、今回はこの功績が共和党内で足を引っ張ると見られている。5月5日の共和党ディベートには参加を表明していない。夫人と成人した5人の息子がいる。

●ティム・ポレンティー(50)
前ミネソタ州知事。弁護士、ソフトウェアのコンサルティング会社などを経て31歳でミネソタ州下院議員に出馬し政治家となる。2003年からは同州知事を2期6年務め、同州の財政赤字を黒字に転換させた。全米での知名度は低く、華のない気まじめさがジョークのネタになっている。カトリックとして生まれ育ち結婚を機に福音派バプティストに改宗。夫人と2人の娘。

●ミシェル・バックマン(55)
ミネソタ州選出初の現職共和党女性下院議員。民主党支持の家庭で育ったが、大学時代に共和党へ転向。法務博士号を修得し、22歳で結婚した夫と自宅でクリスチャンカウンセリング業を開業している。2男3女がいるほか、23人の子どもたちの里親。ルーテル派。ティーパーティー運動を支持し、中絶反対派としても有名。地球温暖化説を疑問視し、低消費電力を理由に白熱電球から電球型蛍光灯への切り替えを義務付ける法律に反対している(水銀の危険性を主張)。第二のサラ・ペイリンと目されている。

●リック・サントラム(52)
ペンシルベニア州選出元上院議員。32歳の若さで同州選出下院議員に当選し、2期務めた後、1994年に上院に鞍替えして2007年1月まで2期12年を務めた。共和党保守派の代表格で自他ともに認めるキリスト教原理主義者。熱心なカトリックで6人の子どもがいる。2007年3月以降、法律事務所でビジネスカウンセリングを行っている他、保守系シンクタンクやFOXニュースのコメンテーターとして活躍。

●ハーマン・ケイン(65)
ジョージア州在住実業家。コラムニスト。ラジオトーク番組司会者。ピザチェーン店の会長兼CEO、カンザスシティ連邦準備銀行の取締役、全米レストラン協会CEOなどを歴任。2010年、ティーパーティー運動の40以上のデモに参加し、一部YouTube上で有名になったものの全米的な知名度は低い。信仰はバプテスト。夫人との間に1男1女。5月5日の共和党ディベートには参加資格なしとされている。

5月5日の共和党ディベートには、以下の3人の参加が予測されている。

●ニュート・ギングリッチ(67)
元共和党下院議長。35歳の時にジョージア州から下院選に当選し、以後20年間連邦下院議員を務めた。レーガン政権後の共和党再建に奔走し、1994年のクリントン民主党政権時の中間選挙で共和党を圧勝させるなど、保守政界のキーパーソンとされる。バプテスト信者だったが3番目の妻との結婚を契機にカトリックへ改宗した。2度の離婚や現在の3人目の妻との不倫から、一部保守派からは嫌われている。現在保守系シンクタンク、アメリカンエンタープライズ研究所シニアフェロー、スタンフォード大フーバー研究所客員研究員、FOXニュースのコメンテーターなどを務める。

●ロン・ポール(75)
テキサス州選出現職下院議員。「小さな政府」を提唱するリバタリアンの代表的論客。1988年にはリバタリアン党から大統領選に出馬した経験もある。2008年の大統領選に続き、共和党から2度目の出馬を検討中。2008年当時はインターネットでの人気が高く、30~40代の熱心な若者支持者が多い。今年2月に開かれた保守派の恒例会議(CPAC)の模擬投票では1位人気を獲得。夫人との間に3男2女がある。次男のランド・ポールはケンタッキー州選出上院議員。政界には珍しく医師免許を持ち、産婦人科医として中絶反対の立場を取っている。自身はバプテストだが、子どもたちには米国聖公会の洗礼を受けさせた。米国の財政赤字を理由に日本の駐留米軍は撤退すべきしている。

●バディ・ローマー(67)
元ルイジアナ州知事。1980年代には元ルイジアナ州選出連邦下院議員を務めた。現在同州バトンルージュにあるビジネスファースト銀行頭取兼CEO。民主党下院議員時代は、何度もレーガン大統領(当時)寄りの政策に投票し、民主党から州知事に選ばれたにもかかわらず、任期中の1991年に共和党に転向したことで知られる。信仰はメソジスト。2度の離婚経験があり現在3人目の妻と暮らしている。

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