【コラム】SNSはホンモノか? レンレン上場にみるIPOバブルの今昔(1)

中国のFacebook (中国ではFacebook は禁じられている)といわれるSNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)「レンレン」が先週NY株式市場に株式を新規公開した。公開価格は一株14ドル。Facebookに比べれば規模は小さいが、今後のSNSの新規公開の動向を探るものとして注目を浴びた。

1990年代末にネットバブルの舞台となったNasdaq市場

元祖SNS theGlobe.com(ザ・グローブ・ドット・コム)
SNSの株式上場が初めて物議をかもしたのは1998年。theGlobe.comが Nasdaq市場に株式を公開した時である。公開価格9ドルだった同社株には87ドルの初値が付き、最高価格97ドルを記録して終値63.50ドルで初日を閉じた。初日に、公開価格より606%もの値上がりは、新記録。この上場によりtheGlobe.com は、2790万ドルの資金を調達、同社の時価総額は8億4000万ドルにも達した。

theGlobe.com は、1994年、当時コーネル大学の学生だったステファン・パターノットとトッド・クリゼルマンによって設立され、翌年一般ユーザにサイトが公開された。ユーザが自分だけの個人ページを持ち、かつ他のユーザと交流できるというアイデアは当時新鮮で、最初の一ヶ月で4万4000ヒットを記録。インターネット普及率がまだ低かった当時としては、驚異的な数字であった。ネット成長の波に乗りサイト人気はさらに上昇、97年には投資会社より2000万ドルを調達して事業の拡大を図る。そして98年、株式公開にこぎつけた。

歴史的とも言える上場で、わずか24歳だったパターノット、クリゼルマン両氏は、インターネット長者として名を馳せる。そしてこれ以後、「ドット・コム・カンパニー」と呼ばれたネット関連企業も次々と大規模なIPOを成功させていく。元祖ネットバブルである。

当時ベア・スターン社のバンカーとして、theGlobe.com の上場に携わった投資会社 Capinova Advisors (インド)のCEO ロイ・ロドリゲス氏はこう振り返る。
「(theGlobe.com に限らず)1999年から2000年頃は、ドット・コム・カンパニーと呼ばれるネット関連企業は、業種に関わらず人気が高かった。インターネットはまだ比較的新しかったし、こうした企業がこの先どうなるかは誰にもわからなかった。インターネット人口は 今は20億人もいるけれど、当時は全世界で4億人に満たなかったからね。」

しかし、こうしたドット・コム・カンパニーの栄光は長くは続かなかった。theGlobe.comも例外ではない。実体のないビジネスに投資家達はたちまち懐疑的になり、株価は下降の一途をたどる。創業者2人は上場からわずか2年後の2000年、退陣に追い込まれた。ちなみに翌01年の同社の株価は1株10セント以下、同社の時価総額は400万ドルに落ち込んでいる。そして03年、主事業だったSNSは閉鎖された。

(2)に続く → レンレンとtheGlobe.com

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