米では5年前に警告 原発ベント・システムの問題点

【ニューヨーク=福山万里子】 米ミネソタ州にある原子力発電所の元エンジニアが、5年前から福島第1原発と同じ米ゼネラル・エレクトリック(GE)設計ベント(排気)・システムの欠陥について、米原子力規制委員会(NRC)などへ問題を改善するよう進言していたことがわかった。米ニューヨーク・タイムズ紙は19日付の朝刊で、「ベント管の欠陥、日本の事故以前から米国で警告」という記事を掲載した。

NRCへ警告を発していたのは、現在ミネソタ州ミネアポリス郊外に住むアンソニー・サラックさん。

The Wall Street Newsが入手した電子メールや資料によると、ミネソタ州南部を流れるミシシッピ川沿いのモンティチェロ原発で危機管理部門エンジニアだったサラックさんは、2006年3月の段階で、GE設計のベント管システム自体が、「電動かつ専門技術を備えた作業員による操作が必要なのは、非常時に電源を失い、作業員が不慮の事態に陥った場合に動かせず危険」と訴えていた。

アンソニー・サラックさんがNRC宛に送った電子メールの一部(2006年3月15日付)

しかし、「圧力容器内の気圧が一定レベルに達した際、自動的にベントを開く」というサラックさんの提案は、電力会社上層部やNRCには結局採用されず、不満を感じたサラックさんは、その後退職してしまった。

ニューヨーク・タイムズ紙によると、サラックさんは現在でも、「自動的に初期段階でベントするほうが、爆発が起きてからよりも放射性物質の放出は少ない」と考えているという。(The Wall Street Newsもサラックさんに電話取材を試みたが、19日の段階で連絡はとれていない。)

同紙によるとNRC広報は、「現在も現行のベント・システムが最も適切と考える」としながらも、「福島原発の件を教訓に、より受動的なベント方法を検討中だが、まだ結論には達していない」という。

広告
カテゴリー: ニュース from US タグ: , , , , , , パーマリンク

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中