オバマ政権の思惑とは程遠く・・・ 米クライスラー再生、本当の理由

クライスラーのジープ・グランドチェロキー (image: Chrysler)

【ニューヨーク=福山万里子】 経営再建中の米自動車ビッグ3の一つクライスラーが24日、2009年の経営破たんで米国・カナダ両政府から受けていた公的融資約76億ドル(=約6200億円)を、約束より6年早く完済してニュースとなったが、実はクライスラー再生の本当の理由は、往年の人気車種ジープ・グランドチェロキー(SUV)やダッジ・ラムなどのピックアップトラックであることが分かった。

クライスラー社が今月初めに発表した売上の中身によると、今年4月は前年比37%増で2008年以降最も好調な売れ行きだったという。特に人気が高いのは、SUVのジープ・グランドチェロキーで、1年前に比べて189%も売上が伸びた。他のジープ・ブランドモデルも軒並み人気が高い。ピックアップトラックのダッジ・ラムの売上は、前年比29%増。1年前から毎月売上が伸びているという。

クライスラー社は公的融資のほかに、イタリアの自動車大手フィアットから出資を受け、27日には米政府が所有するクライスラーの持ち株を買い取り、子会社化する意向を発表したばかり。ただし、まだフィアット車が米市場に出回っているわけではない。2012年モデルのフィアット500カブリオも、先月末に開催されたニューヨークモーターショーで、ようやく披露されたというのが現状だ。

根強い人気のジープやダッジは、近年いくらか向上したとはいえ、燃費が悪い車の代名詞とされている。2009年から車の燃費規制を強化するなど、オバマ政権は温暖化対策に積極的だが、米国一般消費者のSUV、ピックアップトラック志向は、まだまだ衰えたわけではなさそう。

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