「原発事故は人災」 米ピュリツァー賞受賞のビジネススクール教授

【ニューヨーク=福山万里子】 米ニューヨークタイムズ紙の元記者で、現在は世界最高のビジネススクールと言われるペンシルベニア大ウォートン・スクールで教鞭をとるスチュアート・ダイアモンド教授は6日、「日本の原発事故は人災」というオピニオン記事を、ハフィントンポストに寄稿した。

ニューヨークタイムズ紙記者時代にピュリツァー賞を受賞した経験を持つダイアモンド教授は、1986年のチェルノブイリ原発事故の取材を担当。1970年代には、ニューヨーク市郊外ロングアイランドの大衆紙ニューズデーの記者として、スリーマイル島原発事故(1979年)など数多くの原発関連報道取材に携わってきた。

今回の福島原発での事故を人災と言い切る理由は、「事故発生当初、事故の処理は東京電力のみで対応したため、現実を否定し遅々として作業が進まなかった」ことを指摘。スリーマイル島原発事故当時、電力会社は事故翌日の記者会見で「危機は終わった」と報告したが、米原子力規制委員会(NRC)がその1時間後に緊急会見を開き、「危機は終わっていない」と断言して、その後は電力会社に任せず外部の専門家が事態の収拾に当たったことが、最悪の事態を避けられたという例を挙げた。

また、日本をすぐに全面的に支援しなかった欧米の態度も批判し、スリーマイル島やチェルノブイリの教訓が生かされていれば、「どんなに日本が聞き入れなくても強制的に介入すべきだった」としている。

「原発は、机上論では火力発電より安全で安価だが、運営の仕方が問題」という同教授は、1970年代当時から、「原発は天才が設計したが、無能な人間が運営することが問題」と言われてきたことが、今回の日本の事故で改めて証明されたという。

唯一の解決法としては、国際的な原子炉設計規格を統一し、非常事態用の部品や装置を各国が常備して、真の国際独立機関を中心に保全に努めることがだが、「各国政府や企業の傲慢によって阻まれているが現実」と憂慮している。

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「原発事故は人災」 米ピュリツァー賞受賞のビジネススクール教授 への1件のフィードバック

  1. ピンバック: 「全世界か日本の原発に注目している」 ビジネススクール教授 | The Wall Street News

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