企業の再生可能エネルギー利用ランキング 日本は90位前後を低迷

【ニューヨーク=福山万里子】 世界のクリーンエネルギー市場を分析するブルームバーグ・ニュー・エナジー・ファイナンスとデンマークの風力発電機メーカーヴェスタスは28日、グローバル企業がどれだけ再生可能エネルギーを利用しているかというランキングを発表した。1位は中間価格帯の米百貨店チェーンコールズ、2位は自然食品を中心とした米食料品スーパーマーケットチェーンホールフーズ・マーケットだったが、日本の企業は102社中90位台と低迷した。

「グローバル企業再生可能エネルギーインデックス」(CREX、英文:PDF書類)と名付けられたこの調査結果は、2009年から世界中の各企業に呼び掛けてまとめたもので、48ページにわたる。日本企業は当初38社が参加表明していたが、2010年度分のデータ不足などを理由に最終的には12社しか残らなかった。同様に、世界各国で調査対象となった約1000社のうち、最後まで残ったのは102社だった。

1位と2位のコールズとホールフーズ・マーケットは、いずれも使用電力の100%を、風力、水力、太陽光などの再生可能エネルギーでまかなっているという(ホールフーズは100%風力)。再生可能エネルギーによる消費電力量が最も多いのは、米半導体メーカーのインテルで、2位は前述のコールズ、3位は香港の中華電力だった。

日本企業で唯一健闘したのは、飲料大手のアサヒビールで、27位。残りはずっと下がって、家電メーカーのシャープは86位、電子機器のセイコーエプソンは87位、事務・光学機器製造のリコーは89位だった。以下、日産91位、日本郵船92位、横川電機93位、三菱重工94位、NTT96位、日立98位、NTTドコモ100位、テルモ102位。

グローバル企業によるこうした「クリーンな」再生可能エネルギーへの投資は、2009年度の1860億ドル(約15兆円)から、2010年度には2430億ドル(約19兆円)と、世界的な景気低迷にも関わらず順調に伸びている。ただし、「使用電力の100%が再生可能エネルギー」という会社もある一方で、4割の企業は消費電力の5%以下しか再生可能エネルギーを利用していないという実態も浮き彫りになった。

首位はアメリカの企業が独占したが、これはオンラインでのアンケート調査に参加した企業の数が、アメリカが最も多かったため。ヨーロッパから参加した25社の再生可能エネルギー利用率の平均は40%で最も多く、アメリカの48社では平均22%にとどまった。日本の上記12社は、平均すると3%しか再生可能エネルギーを利用していないという。

アメリカやヨーロッパでは、再生可能エネルギーから発電された電力を消費する側が選んで購入できる仕組みが広まっており、企業などが環境に対する取り組みを表明するために、再生可能エネルギーによって得られた電力を、「グリーン電力証書」という形で購入することができる。これは、「自発的な市場」とも呼ばれ、上記の製造・工業関連の企業以外に、金融やマスメディアなども積極的に参加している。

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