米政財界の大物、億単位の投資額・・・モバイル決済のスクエアとは

【ニューヨーク=福山万里子】 今月22日、モバイル決済のスタートアップ企業Square(スクエア)が、クリントン政権時の米財務長官でハーバード大前学長のラリー・サマーズ氏(56)を取締役員会に迎え入れ、世間をあっと驚かせた。28日深夜には、元モルガンスタンレーのITアナリストで、「ネットの女王」の異名を持つメアリー・ミーカー氏(51)の役員就任がTwitter(ツイッター)で発表された。

スクエア社のプレスリリースはこちら(英文:PDF書類)

シリコンバレーの有力投資会社KPCB(クライナー・パーキンス・コーフィールド&バイヤーズ)から1億ドルの出資も決まり、ウォールストリートジャーナル紙によると早くも評価額10億ドルというスクエア。いったいどういう会社なのか。

昨晩のミーカー氏役員就任は、スクエアの共同創設者兼CEOジャック・ドーシー氏(34、ツイッターの発明者で現CEO)のツイートで明らかになった。ドーシー氏は一時期ツイッターを離れていたことがあり、昨年初めにスクエアを立ち上げていた。

スクエアとは、上の写真のような白いクレジットカード読み取り装置を、スマートフォンやiPadなどに差しこんで、支払いを受けられるサービス。誰でもどこでも簡単に、キャッシュ要らずで売買取引ができるのが魅力という。

スクエアのもう一人のブレーンは、PayPalリンクトインなどの元幹部でエンジェル投資家のキース・ラボイズCOO(42)。ハーバードで法学士号を取得し、ウォール街で弁護士を務めていた経験もある。ゆくゆくは、このカード読み取り装置をなくし、より自由に商取引ができるようにするのではと噂されており、クレジットカード自体を存亡の危機に追い込む可能性もあるという。

すでに今年4月、JPモルガン・チェースとクレジットカード大手のVISAが出資と業務提携を申し入れており、モバイル決済ビジネスの動きに乗り遅れまいと必死だ。スクエアの今年1~3月の取り扱い金額は6600万ドルで、4~6月には2億ドルを目指しているという。

オバマ政権で昨年末まで国家経済会議委員長だったサマーズ氏もさながら、今回1億ドルを出資し、ミーカー氏を役員として送り込むKPCBは、コリン・パウエル元国務長官、アル・ゴア元副大統領などがパートナーとして名を連ね、投資ファンドカーライル・グループに匹敵するアメリカ政・財・学界のパイプの象徴とされる。

これからもスクエアの動向から、目が離せなくなりそうだ。

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