貧困者への食事配給規制に怒り 「アノニマス」がフロリダの市を攻撃

【ニューヨーク=福山万里子】 チュニジア政府や、マスターカード、ソニーといった大企業のウェブサイト攻撃で知られる国際的なハッカー集団「アノニマス」が、米フロリダ州オーランド市当局への圧力を強めている。オーランド市では先月、市内の公園で貧困者やホームレスに食事を配給するボランティアを次々と逮捕。これに反発した「アノニマス」は、今週初めから同市当局のサイトへ攻撃を強めている。

ディズニーワールドで知られるオーランド市は2006年、ダウンタウンの公園で25人以上を対象に食事を提供する団体に対し、市が発行する許可証を取得することを法令で義務付けた。しかし、1団体につき公園ごとに年間2枚の許可証しか発行しておらず、事実上公園での炊き出しを規制した形だ。

ボランティア団体「Orlando Food Not Bombs(=オーランドに爆弾ではなく食事を)」は、「公共の場での自由・権利を奪うのか」と、同市と市長を相手取り連邦裁に提訴。一旦は市側の違憲判決が下されたが、現在は市が控訴している。

同市では、先月1日から取り締まり強化に乗り出し、すでに「Orlando Food Not Bombs」の25人のボランティアを逮捕している。同団体は、貧困者やホームレスを対象に、野菜中心のヘルシーな食事を提供する目的で、1980年にマサチューセッツで発足。団体の創設者であるキース・マクヘンリーさんも先週逮捕され、現在も身柄拘束中という。

こうした市の暴挙に憤った「アノニマス」は、6月29日夕にもまた2人が逮捕されたことを受け、30日未明、同市の観光サイトを攻撃した(現在は復旧している)。翌7月1日には声明も発表し、「マクヘンリーさんら逮捕されているボランティアの釈放」などを求めている。ただし、逮捕されたボランティア団体との直接の関係はないと強調し、あくまでも「アノニマス」の独自判断のサイバー攻撃だとしている。


(アノニマスが公開したYouTubeビデオ。後半にマクヘンリーさんの逮捕前のコメントが寄せられている。アノニマスのツイッターアカウントはこちら。)

同市のバディ・ダイヤー市長(52、民主党)は、2003年に現職就任。日本からの新幹線誘致を強く希望していたことで有名だが、オーランド市の活性化に力を入れる一方で、街の景観を重視するあまりホームレスや貧困層に厳しいと批判されている。フロリダ州の失業率は、全米平均よりも高い2桁台を推移している。オーランド市は同州の中ではましなほうだが、それでも今年5月の失業率は9.9%(全米は9.1%、フロリダ州は10.6%)で、決して低いとは言えない数字だ。

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