時代を反映? 米国で急増中の貧乏・失業テーマとした番組

【ニューヨーク=福山万里子】 日本の女性ファッション誌では、相変わらず「ゴシップガール(Gossip Girl)」などマンハッタンの上流階級を舞台にしたドラマが人気だが、現在米国では、より現実を反映したテレビ番組が増えてきている。「節約生活」や「暮らしの知恵」、「職探し」といった、誰もが実際に経験している日常生活や世の中のムードについて、米国のテレビ界も無視できなくなってきたのだろう。

タブロイド紙のニューヨークポストは10日、ケーブルチャンネルA&Eが、新番組「ジョブ・ウィスパラー(Job Whisperer)」を数週間以内にプレミア放送(=本格放送は、プレミア放送の成果によって決められる)すると報じた。一般視聴者が参加するドキュメンタリー形式のリアリティ番組で、再就職を目指す人たちへのアドバイザーが主役という。

プレミア回のエピソードでは、出版界で就職口を探すニュージャージー州の母親と、アフガニスタンから帰還したコネチカット州在住の元兵士の奮闘ぶりを追うという。「最初から高い年俸を要求しない」、「眉は整えすぎない」、「フェイスブック上のマズい写真などは削除する」、「匿名やペンネーム以外のメールアドレスを取得する」といったアドバイスで、果たして2人は再就職先を見つけることができるのか?

セレブファッションの番組も、様変わりしている。

全米各都市の金持ちの主婦の実生活を見せる、「リアル・ハウスワイブス」(Real Housewives)シリーズでお馴染みのBravoチャンネルでは、今月から「ファッション・ハンターズ(Fashion Hunters)」という新番組を開始した。

同番組は、マンハッタンSoHoにある中古ブランド専門店、セカンドタイムアラウンド(Second Time Around)を舞台とするリアリティ番組。要らなくなったグッチやプラダ、シャネルの服、バッグ、靴などを持ち込む「ウォール街の妻」タイプの女性たちと、失業してもブランドファッションだけはやめられない女性たちが、いかに格安値段で品物をゲットするかを描いていく。

今年に入り、節約生活を紹介するリアリティ番組も始まっている。

番組が始まる以前から話題となり、すでに先月2シーズン目に突入した「エクストリーム・クーポニング(Extreme Couponing)」は、昔ながらのやり方で、新聞などの折り込みチラシのクーポン券を切り取り、安く大量に食料を購入する人々の姿を追う番組。主婦層をターゲットにしたケーブルチャンネルTLCで放送している。

一方、2009年からヒストリー・チャンネルで放送している「ポーン・スターズ(Pawn Stars)」は、ラスベガスの質屋を舞台にしたリアリティ番組。質屋を訪れる客と従業員が、値段をめぐって押し問答するが売りで、同チャンネルで最も視聴率が高い。今年1月に放送されたエピソードは、全米700万人が観たとされており、現在人気のリアリティ番組としては、MTVの「ジャージー・ショア」(Jersey Shore)に続く2位の人気を誇っている。

米国の庶民のムードは、明らかに浪費から節約に変わってきている。

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