アップルの新テレビは、リモコン無しの「Siri TV」?

新テレビは、上の写真のApple TVのようなボックスもリモコンもないようだ (Image: Apple)

【ニューヨーク=志茂真奈美】 スティーブ・ジョブス氏が生前すでに「構想は得た」と語っていた、アップルの新テレビ。Apple TV とは異なり、画面を持つ「受像機」でもある「スマートTV」になると噂されている。一体どのようなテレビになるのだろうか? 

ニューヨークタイムズ紙が関係者の話として報じたところによると、アップルのエンジニアとデザイナーは何年にもわたり、新しいテレビのインターフェースを作るようジョブス氏に発破をかけられ続けていた。製品開発の過程で最も大きな障害になったのは、「テレビの厄介な親友、すなわち(操作が)ややこしくて、扱いにくいリモコン」に代わるものは何か、を探る事。アップルとしては、iPhone や iPad の様に、ユーザがコンテンツを簡単に選択できるような、操作の容易なテレビの提供を目指していたからだ。

リモコンに代わるもの、のアイデアにはワイヤレスのキーボードやマウス、もしくやiPhone や iPad にリモコン機能も持たせる等、様々な意見が出されたが、どれもいまひとつ。しかし、開発チームにヒラメキの瞬間が訪れる。「テレビに話しかけるだけ、というのはどうだろう?」

そこで、Siri の登場である。「XXが見たい」、「◯◯のビデオを再生して」と言うだけでテレビが反応する。このようなテレビは、一昔前なら、SF映画の中でしか登場し得なかっただろう。アップルの新テレビは、どうやら、このように音声でコントロールする「Siri TV」のようだ。

そして、このSiri TV には、Apple TV のようなインターネットとも連携機能も備え付けられる。例えば「眠そうにしている子猫のビデオが見たい」と言えば、ユーチューブ上の猫のビデオのリストがずらりと表示される、といった具合だ。

しかし、気になる点がひとつある。米メディアでは、あまり報道されていないが、Siri の「聞き取り能力」にはまだまだ限界があるという事だ。英語バージョンの場合、ユーザの話す英語に外国語なまりがあれば、かなり頓珍漢な答えが返って来る事が多い。アメリカ人でさえ、かなりクリアに話さないと間違った解釈をされる。現状のままでは、ややこしい発音のタイトルがついた番組などは、中々画面上に出てくれなくてイライラ、という事態も十分予測できる。

今は、携帯電話のオマケのような形で受容されているSiri も、家電の分野で、操作のメインとして登場するとなれば、話は別。日本語版はまだ出ていないので、日本語での会話能力はいかほどのものかは想像できないが、いずれの言語環境においても、「ユーザの言う事が高確率で理解できるか否か」が評価の分かれ目となるだろう。Siri の能力をどこまで向上させられるかに、この新テレビ構想の命運がかかっている。

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アップルの新テレビは、リモコン無しの「Siri TV」? への1件のフィードバック

  1. ピンバック: アップルの新テレビ計画 徐々に概要が明らかに | The Wall Street News

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