バブル以降の日本、実は「サクセスストーリー」 NYタイムズ紙

【ニューヨーク=福山万里子】 バブル経済崩壊後、「失われた10年(20年)」と言われて続けてきた日本。1980年代の高度成長期に頻発したアメリカの「日本叩き」は影を潜め、今ではすっかり日本に同情する向きが一般的だ。

ところが、6日付のニューヨーク・タイムズ紙日曜版に、「時が満ちれば(日本がこの20年間たどった道は)、実はサクセスストーリーだったと言われるかもしれない」、とするオピニオン記事が掲載された。

同記事を書いたのは、『見えない繁栄システム』、『製造業が国を救う』(いずれも早川書房)の著者、エーモン・フィングルトン氏。アイルランド出身の経済ジャーナリストで、長く東京に住んでいる。

バブル崩壊以降の日本が、必ずしもビジネス界の笑いの種ではない理由として、医療ケアの充実により平均寿命が伸びていることや、高速インターネット回線の充実、失業率の低さ、対米ドル・欧州通貨の円高進行などを挙げている。

久しぶりに日本を訪れた、経済評論家ウィリアム・ホルスタイン氏の感想も紹介。アメリカで考えられている日本のイメージとは裏腹に、「日本人はアメリカ人より身なりが良いし、最新型の高級車に乗っている。ペットは最大限に甘やかされ、インフラ整備も向上・進化している」そうだ。

日本がいち早く、ハイテク分野の心臓部となる精密機械や、希少な資源・素材の加工技術を磨き上げてきたことも評価している。一般ユーザーの目には触れなくても、日本の製品や技術がなければ世界の製造業に打撃を与えることは、先の震災でも明らかになった。

日本に対して、どうしても上から目線になってしまう欧米人への自戒を込めて、「日本を反面教師にするのではなく、どんな逆境でもめげずに自分の長所と変えてきた日本を、成功例として見習うべき」、と締めくくっている。

日本びいきな意見かもしれないが、あまり過去や現状を悲観するよりは、こうした評価を知ることも今の日本には大切な事だろう。

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